亡き父

 友人のミクシィに、父が死んだことが書かれていた。それにコメントしていると、既に亡くなっている私の父のことを思い出した。
 父が亡くなったのは、私が社会人となって、2〜3年が経った頃だった。突然のことで、まさに青天の霹靂であった。葬儀を行ない、諸事情もあって住み慣れた家を離れ、当時はえらく慌しかった。その後にも色々とあって、気がつけばかなり歳月が経っている。もう、父は思い出の存在でしかなく、写真を見なければ、顔もはっきりとは思い出せない。憶えているのは、些細なことばかりだ。
 けれども、ふと思い出したときに暖かい気持ちになれる。だいぶ色あせてしまったが、それでも私の大事な思い出となっている。