ナ・バ・テア

 1巻目を読んでからだいぶ空けてしまったが2巻目も読了。どうやら、少し関連があるものの、それぞれが独立した話になっているようで、2巻目から読み出しても大丈夫な作りになっていた。しかし、物語は前巻と変わらぬ静謐さを保ち、それでいて時折、人の生々しさを感じさせる。下手な哲学書を読むよりも登場人物の考えに共感できるのは、やはり著者の力量なのだろう。

ナ・バ・テア (中公文庫)

ナ・バ・テア (中公文庫)