ダブルブリッド 10

 まさか終わりを読めるとは、四年越しの願いが叶った。かなり時間が経っているのに話の流れを覚えているものだね。違和感無く、物語に入っていけた。読むのが少し惜しいと思いつつ、結局は一気に読み終えて、少し寂しさを感じた。一日置いて考えると、あの終わり方しかないように話が組まれていたんだなとつくづく実感する。『ちとにくとほねのものがたり』と銘打っているが、血生臭さや、ドロドロさは無く、ただ綺麗と言える物語だった。たぶん、一巻のときも同じような感想を抱いた気がする。ただ…感無量。

ダブルブリッド〈10〉 (電撃文庫)

ダブルブリッド〈10〉 (電撃文庫)