ザ・マジックアワー

 公開初日に早速見てきた。開始時間を間違えていて予告の最中に映画館へは滑り込み。流石に話題性はあるようで、館内はかなりの人数。というわけで久々……もしかすると初めて前の方で見ることになった。
 さて、肝心の内容の方はやはり三谷作品というべき芸風が随所に溢れていた。館内は終始笑いが止まらず、最後の方ではほろりときてしまう。また、優れているのは脚本だけではなく、有名役者達の名演が光る。特にある意味、いぶし銀な爺ちゃん連中がわんさと時折『みんなの家』みたいな感じも受けた。と、光るところが随所にあるものの、全体的に見ると纏まりが欠けていたような気もする。話の纏まりという点では『有頂天ホテル』の方が良かったかな。とはいえ、邦画ながら見ていて飽きないエンターテイメントの数々。見ることをお勧めできる映画であることには間違いない。