沖で待つ
何かを主張している訳ではない。だが、その物語の中には確かに感じられるメッセージが存在する。それは、十人いれば十人ともが違う解釈をするものかもしれない。だが、共感しうるところもまた確かにあるのだ。人間、苦労して得られるものはそう変わりがないのかもしれない。そうして得られたものは、とても大切なものなんだろう。そう、私なりに感じ取った。おそらく、読み返すことはないだろうが、心に残る一冊であった。
- 作者: 絲山秋子
- 出版社/メーカー: 文藝春秋
- 発売日: 2009/02/10
- メディア: 文庫
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