くまとやまねこ

 死生観なんてものは人によってそれぞれだと思う。他人に強要するものではないし、他人から強要されるものでもないだろう。自分にとって最良と思える答えを見つけることが出来れば、それでいいと私は思っている。そして、この絵本は私にとって答えのひとつではないかと感じた。大事なものを失って、それを捨てきれない。だけど、それに執着し続けてしまったら……。あなたはどうするだろうか? 少なくとも私はこれにひとつの答えを見た。必ず正しいとは言わないが、間違っているとも思わない。こんな答えがあってもいいと思う。いや、むしろこんな答えがあるからこそ救いがあるのだろう。

くまとやまねこ

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