夜は短し歩けよ乙女

 温故知新! いやはや、この本ほど当てはまるものもあるまい。正に目から鱗だ。古めかしい文体がこれほど魅力的だとは思いもしなかった。薦めてくれた友人には遅ればせながら感謝が絶えんよ。
 内容の方もファンタジーの要素をたぶんに盛り込み、摩訶不思議な現象とリアルな側面を器用に絡み合わせている。先の読めぬ物語は正直、魅力的で先へ先へと読み進めてしまった。これぞ、まさに名作!