告白

 読み出すと止まらず、その章が終わったところで、ようやく息を吐き出す。これはそれぐらいに人を惹きつけるものがある。はっきり行って麻薬に近い。劇物という意味も含めて、だ。書かれている内容は明らかに気分を高揚させたりするものではない。むしろ、その逆に人間の負の側面を嫌というほどに突いてくる。だが、そこに惹き付けられてしまう。著者の文章力か、ダーティさを見たいのか、その辺りは分からないが、面白いというのは断言できる。一読しても損の無い作品だ。

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