セリヌンティウスの舟
石持浅海氏のミステリーは秀逸だなと再認識した。本格の謎解き要素を残しながらも人間というものを深く掘り下げていく。ともすれば、哲学的な側面を持ちながらも決して難しくはない。むしろ、心地よく頭の中に入ってくる。故にだろうか、この人の書く作品は美しいと思う。この作品もまた限界まで行き着いた先に見えるものが、尊くまばゆい。
- 作者: 石持浅海
- 出版社/メーカー: 光文社
- 発売日: 2008/05/13
- メディア: 文庫
- クリック: 9回
- この商品を含むブログ (30件) を見る
石持浅海氏のミステリーは秀逸だなと再認識した。本格の謎解き要素を残しながらも人間というものを深く掘り下げていく。ともすれば、哲学的な側面を持ちながらも決して難しくはない。むしろ、心地よく頭の中に入ってくる。故にだろうか、この人の書く作品は美しいと思う。この作品もまた限界まで行き着いた先に見えるものが、尊くまばゆい。