終の住処

 例年通り、『文藝春秋』に掲載されたので読んだ。晩婚した男の様々な葛藤がまるで自分の身に降りかかってきそうな感じがして、あまり他人事に思えない。私自身、あまり結婚というものに幻想を抱いていないせいかいもしれないが、それでもこんな風になっている家庭がきっと他にもあるのだろう。そう思うと人のつながりのなんと儚いことか……。

終の住処

終の住処