迷宮街クロニクル
遂に最終巻(四巻)を読んだので全体的な感想を。まず、よくこれだけの人を書ききれたものだと思う。とはいえ、優に四十名はいる登場人物のそれぞれの視点で描かれていくものだから、「あれ?この人だれだっけ?」と思ったことはしばしば。それでも、読んでいるうちに各人の個性が見えてくるから大したものだ。おそらく、群像劇としては大成功だろう。実際のところ、読み終わって、もっと読みたいという自分がいる。まだ、これからも続いていくであろう迷宮街の歴史を、そこで生きる人達を、だ。たぶん、先ほどから胸でもやもやしてるものはこれなのだろうね。これ以上ない終わりなのは分かっていても続きが読みたいぜ!
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