ヘラクレス
今日は休みで昼まで寝ていたこともあり、レイトショーで映画『ヘラクレス』を見てきた。
予告でヒュドラと戦っているシーンが描かれていたので、てっきり12の試練(映画では難行)を描くのだと思っていたらプロローグであっさりと終了。
はて、じゃあどこの神話を描くのかなあと思っていたらどうにも雲行きが怪しい。
かの大英雄にしてはやや地味な展開が続く。
プロローグが12の試練を大迫力のダイジェストで行っていただけに段々と退屈してくる。
それが霧散したのは中盤ぐらいになってから。
語られる話からどうにもこの映画で描かれているヘラクレスはヘラクレスの神話の元になったような人間を描いているのだと遅ればせながら気付いた。
こうなってくると見方が全然変わってくる。
しかも中盤から終盤にかけては、それまでゆっくりとした動きで展開していた物語が急加速とするとともに設定すらも裏返るのだ。
散漫としていた序盤の展開も隠されていた仕掛けのための複線であり、人間ヘラクレスが真に英雄となるための試練を突きつける。
人間ヘラクレスがこのあとどうしたかは是非とも映画で確認して欲しい。
それだけの価値がある映画だったよ。