Aの魔方陣 セッションの記録

 これは、先日行なった『Aの魔方陣』のオンラインセッションの記録である。友人の許可をもらって、ここに掲示する。1つのご参考に。なお、SD時は口調をです・ます調で使っているが、同一人物である。


 事前にプレイヤーとは、何度も相談して以下の環境を設定した。インターネット環境になって、この辺は非常に便利になった。


使用世界観:ガンドック(A−DIC:ウォードレスで代用)
舞台:南アフリカの平和な村、牧歌的で電気・水道などはない。
判定単位は、200。


ドワ・T:さて、約束の時間ですが、準備はよろしいですか?
友人:ええと、キャラメイクについて1つだけ、質問があります。それと、1つの要望。
ドワ・T:はいよ、なんでもどうぞ。
友人:まずは、要望から。あれからガンドッグの視点から考え直して、改めてキャラクターを作ったのですが、問題なければそのキャラを使わせてもらいたいです。
ドワ・T:なるほど、それでは見てから決めましょう。
友人:はい。あと、質問。ロールプレイの一環ではあるものの、所持アイテムの中に、爆発物の解体キットを持ちたいのですが、そういった場合の価格や重量はどのようにすれば良いですか?
ドワ・T:そうですね。持ち物として持っていても構いません。その場合、根源力は100として、1つの成功要素として使ってくれていいです。あと、重量オーバーにはならないと思うので、重量は特に気にしないことにしましょう。
友人:わかりました。ありがとうございます。では、キャラクターをチェックを。


名前:山田 省吾
原型中年期
動機: 復讐のため戦列に加わった。
根源力:2,000
年齢: 33
A:性別 男(小心者である)
B:基本属性 陰謀大好き(やわらかく物事を言うが、発言に説得力がある)
C:いろんな人の若いころからの弱みを握っていて、人脈が広い。
D:副属性 豪快(未だ衰えていない肉体を持つ)
能力:
【一軍成功要素】
射撃(1) 200 成功要素:ライフル技能
砲撃(1) 100 成功要素:方向感覚
工兵(1) 200 成功要素:トラップ
整備(1) 200 成功要素:車両整備
軍事(1) 200 成功要素:爆発物知識
知覚(1) 200 成功要素:相手の機微が読める
交渉(2) 400 成功要素:諭すような口調、交渉術
その他(2)400 成功要素:頑丈
       成功要素:状況把握
【二軍成功要素】
砲撃:分隊支援火器
工兵:コンピューター技能
知覚:動体視力
交渉:説得
交渉:心理学
その他:タックル
その他:記憶力
装備:
【マウント】
 ハンドガン:300:1 成功要素:ハンドガ
 解体キット:100:1 成功要素:解体キット
設定:
 (GUNDOGでの、デモリッション-プロフェッサーのキャラクター)
 元、国連軍の地雷撤去部隊に所属。そのまま村に住み着き、日本語を教えつつ、地雷撤去を行っている。大学では心理学も修め、それを交渉に活かしている。過去、友人を殺したテロリストを追っており、ガンドッグの仕事を請けつつ、そのテロリストの情報を集めている。


友人:以上です。
ドワ・T:ふむふむ、問題はないですね。それでは、このキャラで行きましょう。
友人:ありがとうございます。では、このキャラクターでいきます。
ドワ・T:よろしく。
友人:よろしく、おねがいします。
ドワ・T→SD:それでは、始めます。キミは、ガンドックの任務でひと仕事を終え、村に帰ってきたところです。時間は、昼頃。村は、なんだかにぎやかです。
友人→山田:ふむ? 何かあったのだろうか? 行ってみよう。(平和な村だ。厄介ごとではなかろう)
SD:村人たちは、民族的な衣装を着て、中央付近でお祭のような騒ぎを行なっています。
山田:では、近くの村人に聞きましょう。「これは?」
SD:そうすると、彼は軽快に「ああ、農耕祭さ。山田も祝おう」と言ってきます。
山田:いいな。よし、踊るぞ!
SD:了解。それでは、どんな踊りをします?
山田:そうですね。村人と一体になって祝いたい。なので、みなの踊りを見ながら、徐々に真似ていきます。勢い良く。
SD:それでは、その踊りを見て村の人たちは、山田のことをはやしたてます。
山田:豪放に笑って、それに応えます。今日は祭りなんだろう? 楽しまなければな!
SD:ふむふむ、そうしていると、村人の中から。「せっかく、山田がいるんだ。故郷の祭の仕方を見せてもらおう」という声が出ます。
山田:ほう。
SD:そして、周囲の人もそれに感化して、同様の声が出てきます。なにせ、お祭気分なので。
山田:気が小さいのでちと不安になりつつも、安請け合いしましょう。「いいだろう!俺の故郷の伝統的な踊り、“AWA-ODORI”を見せてやろう!」
SD:了解しました。それでは、Mより始まるゲームの目的を記述しましょう。


■練習用
M*農耕祭に協力する
難易度:5
判定単位:200
制限時間:1日(農耕祭が終わる)
1ターン:1日
難易度決定の前提 1日(つまり1ターン)、ガンドックの場合:祭を盛り上げるもの


山田:つまり、1ターンで難易度5を達成しなければならないのですね?
SD:そうです。ちなみに質問はルールどおり2回までは正確に答えますが、3回目以降は怪しいので注意してください。
山田:質問について、制限時間はありますか?
SD:とりあえず、練習用なので、制限時間をもうけないことにしましょう。
山田:わかりました。では状況について質問。村の規模はどの程度でしょうか?
SD:200〜300人ぐらいです。ちなみにこれは設定に関する質問なので、回数に含みません。
山田:ありがとうございます。これも設定かな? 私は、どれくらい前からこの村に居ることにしてよいのですか?
SD:特に決めていないので、自由に設定してくれて構いません。
山田:それでは、阿波踊りをベースに反応によってアレンジを加えて踊る場合、難易度は変動しますか?
SD:通常より2上がって、5→7になります。
山田:なるほど。了解しました。質問は以上です。
SD:それでは、行動と前提変換の宣言を。
山田:わかりました。


行動宣言:阿波踊りを通常通りに踊ります。
前提変換:祭りの空気はちょっとしたことでも場を盛り上げる。
前提変換:見知った人達なので、盛り上がる傾向はわかる。
前提変換:阿波踊りの動きの独特な足運びはそれだけでも物珍しい。


SD:それでは、難易度は5→3です。「前提変換:阿波踊りの動きの独特な足運びはそれだけでも物珍しい」は折込済みです。(*1)
山田:わかりました。
SD:それでは、成功要素を提出してください。
山田:はい。


成功要素
・相手の機微が読める:相手が笑っているのを見て、一層動きを激しくします。
・状況把握:周囲の人にぶつかって盛り下がることは避けます。

一時成功要素
・近くに居た村人を巻き込みます。「お前も踊ってみろよ!楽しいぜ!」
阿波踊りの謳い文句を現地語に直して歌います。


山田:了解しました。全部とおって、成功です。村人たちは、キミの阿波踊りに興味をひきつけられています。そして、大いに盛り上がっているようです。
山田:今日は楽しい祭りになるぞ! 皆、大いに楽しもうぜ!
SD:では、村人たちもそれに応えて踊り出します。 祭は一気に盛り上がりました。
山田:おおー! やったー!
SD:それでは、練習用は成功です。

*1:この際に、前提変換でどのように変わったかを質問することもできます。


SD:それでは、ここから本番用です。祭が終わって、次の日なりました。
山田:はい。
SD:玄関をノックする音が聞こえてきます。時間は、朝の7時くらいです。
山田:「んん。頭がずきずきするな。飲みすぎたか。だれだろう」と言いつつも、のぞき窓があればそこから様子を伺います。
SD:それでは、マルシオ・カルロス(*2)の姿があります。その後ろには見知らぬ黒人男性がいますね。年齢は40代ぐらいで、身体的な特徴はありません。
山田:ドアを開けます。「こりゃ珍客だ。Mr.カルロス、どうしました?」
SD/カルロス:「やあ、Mr.山田。急になんだが、キミに仕事を頼みたくてやってきた」
SD:カルロスがそう言うと、後ろの男が礼をします。
山田:つられて、礼を返します。「こちらは?」
SD/カルロス:「こちらは、Mr.アーニー。今回の依頼主だ」
山田:「よろしく、Mr.アーニー。詳しい話は、中で伺いましょう。ようこそ、我が家へ」
SD:それでは、2人は中に入ってきます。キミが応接間へ通すと、カルロスが仕事の話を切り出します。
山田:はい。
SD/カルロス:「実は、Mr.アーニーを4日間で、一人前の傭兵にしてほしい。ちなみに彼は、爆発物を専門に習いたいそうだ」
山田:「・・・事情を伺っても?」
SD/カルロス:「それは、Mr.アーニー次第だろうと」とアーニーを見ます。
SD:そして、アーニーは答えにくそうな顔をしています。
山田:「わかりました。無理にとは言いません。私はMr.カルロスを信じている。この仕事がやましい目的でないことも信じよう」
SD/カルロス:「それは、私が保証しよう。彼は決してやましい目的のために戦い方を学ぼうとはしていない」
山田:「わかりました。彼に私の技術を教えましょう。ただし、確認したいことがあります」
SD/カルロス:「何かな?」
山田:「その4日間の間に予想される脅威はありますか?」
SD/カルロス:「ふーむ、勘がいいな。キミに恨みを持つ傭兵エドワード・フェイ(*3)が、この国に入国したという話を聞いている。今回、私がうかがったのも、半分はそれを伝えることが目的だ」
山田:「・・・エドワードが・・では、YesかNoで、エドワードは今回の仕事に関連が?」
SD/カルロス:「Noだ。Mr.アーニーとは何の関係も無い」
山田:「わかりました。では私は、奴を退けつつも、Mr.アーニーに技術を授けることになりますね」
SD/カルロス:「そうだ。危険が迫っているかもしれないキミに、Mr.アーニーを預けるのは、キミでしかこれを成功させられないと考えるからだ」
SD:ちなみに、ルール的にいくと、既に前提変換がかかって、難易度が半分になってます。
山田:えっ、半分になるんですか? かえって難しくなるのかと思ってました。
SD:もともとの難易度が高いと思ってください。他のガンドックに頼むと、倍の難易度です。だから、キミに頼みにきました。
山田: 納得しました。その信頼に応えます。「ただ、万が一の場合、フォローをお願いするかもしれません」
SD/カルロス:「それは、構わない。私もできるかぎりのフォローはしよう」
山田:「よろしく。では、4日後に」
SD:それでは、カルロスは去っていきます。
山田:改めてアーニーに向き直ります。「よろしく。少しの間、あなたの教官になる山田省吾だ。易しくは無い。だががんば」
SD/アーニー:「分かりました」
SD:ちなみにアーニーは、素人のようですね。
山田:まさに、1から教えることになるんですね。
SD:そうです。だから、Mから始まるゲームの目的も高く。


■本番用
M*アーニー・フーガーを一人前の兵士にする
難易度:28
判定単位:200
制限時間:4日(依頼が終了する)
1ターン:1日
難易度の前提 4日(つまり4ターン)、ガンドックの場合:一人前の兵士に教育するもの


山田:うおう。28!
SD:こうなります。ちなみにキミ以外のキャラがやると、難易度は56。なんせ、4日間しかないからね。
山田: ・・・あー、なるほど。これでも易しくなってるんですね。
SD:ええ、キミがデモリッションですから。彼が憶えたいのは、爆発物がメインです。
山田:ふむふむ。ということは、抽出条件は爆発物に関する要素になるのですね。
SD:いいえ、戦闘も一通りは知りたいようですよ。
山田:なるほど。どう教えていくかは、私の行動宣言次第なんですね。
SD:そうです。アーニーは周りを見渡し、そわそわしています。
山田:「トイレならあっちだ、Mr」
SD/アーニー:「いえ、そうではありません。早く訓練を始めましょう」
山田:「もちろんだとも。では早速始めようか」
SD/アーニー:「はい」
山田: ええと、そうしたら、質問からですね。
SD:どうぞ。
山田:ではまず。爆発物の基礎(種類、その仕組み)を今日中に叩き込む(実技込み)、というのは難易度はどれくらいになりますか?
SD:難易度は14です。
山田:ええと、その難易度構成について質問するのは、3回のうちにカウントされますか?
SD:いえ、それは構いませんよ。理由は、爆発物の技術を主目的にしているので、全難易度の半分としました。
山田:例えば、実技を削ると難易度は半分になりますか?
SD:そうですね。理論だけですと7になります。
山田:なるほど。ありがとうございます。では2つめ、彼の経歴は決まっていますか?
SD:それでは、軍関係にいたことと教えてくれます。
山田:電子関係には強い?
SD: いや、その辺の知識も一般人並です。
山田:なるほど。わかりました。では、最後。
SD:どうぞ。
山田:エドワード某がこちらに向かってくる場合、最短でどの程度の時間がかかりますか?
SD:残念ながら、キミには知る手段がありません。
山田:わかりました。では以上です。
SD:それでは、行動と前提変換を宣言してください。
山田:はい。


行動宣言:アーニーに爆発物の基礎、そして機器に慣れさせる(実技は明日以降)
前提変換:相手の表情を読み取りつつ、文字通り叩き込みます。
前提変換:彼の決意も固いようなので、必死で覚えるだろう
前提変換:村でものを教えている手前、相手の反応はよく理解できる


SD:それでは、難易度は7→4です。「前提変換:相手の表情を読み取りつつ、文字通り叩き込みます」は成功要素にあるので弾いておきましょう(*4)
山田:でしょうね。混同してしまいました。
SD:それでは、成功要素を出してください。アーニーも前提変換のせいでやる気満々です。
山田:はい。
SD:おっと、忘れてました。後でロールプレイボーナスに35点足しといてください。いままでのロールプレイ分です。
山田:わ、ありがとうございます。
SD:それでは、改めて成功要素を。

山田:
一軍成功要素
・爆発物知識:基礎中の基礎だ。素人の君にでもわかるように説明しよう
・相手の機微が読める:ムチとアメを使い分けます。

二次成功要素:
・自分が今まで見た中で最もわかりやすい教本を使う
・実物も提示することで、慣れさせます。

山田:「わからなくとも、機器になれろ。後々、それが君の力となる」
SD:それでは、全部とおります。全体の難易度が7下がって21になりました。
SD/アーニー:「はい、分かりました」
SD: それと、ロールプレイボーナス+15です。
山田:ありがとうございます。

*2:ガンドックの基本ルールに載っているNPC。PCに仕事を持ってきてくれる人。
*3:オリジナルの敵キャラ。
*4:その後に成功要素として使用するのが、予想できたので弾いています。


山田:ええと、では2ターン目、ですかね?
SD:ええ、2ターン目(2日目)になります。アーニーも少なからず、キミのことを信頼し始めたようで、昨日に比べると声をかけてきます。
山田:おお。頼もしい。「今日から実技に入る。目から、耳から、手から、情報を取り込め。良い傭兵は、情報を無駄なく摂取できるものだ」
SD/アーニー:「分かりました。よろしく、お願いします」
SD:目に決意が見えます。
山田:では、質問をして良いでしょうか
SD:どうぞ。
山田:基本的な爆弾を、作らせて、それを解体させる、というところまでをさせたい場合、難易度はどれくらいになりますか?
SD:ええと、基本的な作業ですので、難易度は5です。
山田:それに対して、リモートや時限式といった仕組みを組み込むと、どの程度難易度は上昇しますか?
SD:応用が入りますので+2して、7になります。
山田:ありがとうございます。ちなみに今のは質問のカウント+1ですか?
SD:もちろん。というわけで2つ使ったことになります。
山田:わかりました。最後に。自分が海外からここまで来る場合、最短で何日かかりますか?
SD:ええと、場所によりますが。海外の何処ですか?
山田:では、質問を取り下げます。すいません。
SD:了解です。
山田:いま、ぱっと地理が思い浮かばないもので。では、質問は以上です。
SD:それでは、行動と前提変換を宣言してください。
山田:あ、今になって質問、いいですか? 一つ、システム的なところで。
SD:どうぞ。
山田:前提変換にも、万能成功要素のような規制はありますか?
SD:特にはありませんが、一度使ったやつだと効果が半減するものもあるでしょうね。
山田:わかりました。ありがとうございます。


行動宣言:アーニーに基礎的な爆弾(リモート、時限などの一部応用あり)を作って、解体させます。
前提変換:昨日よりも強い信頼関係で結ばれています。
前提変換:彼には才能があることがわかってきた
前提変換:彼に解体キットを1セットあげます。彼の最良の友人になるだろう。


SD:それでは、難易度は7→4です。残念ながら「前提変換:彼に解体キットを1セットあげます。彼の最良の友人になるだろう」では難易度は下がりません。しかし、アーニーとは良い友になってください。
山田:了解です。どうしても混同しちゃいます。
SD:まあ、初めてだから仕方ありませんね。
山田:ううう。では、成功要素の提出ですね。


成功要素
・爆発物知識:まさしくその名の通り。
・諭すような口調:昨日教えた知識を、君の実技と融合させるんだ。君ならできる。

一時成功要素
・出来る限り、本人だけにさせ、わからないところを教えていきます。
・今回は成功すれば褒めちぎり、失敗は余り責めません。褒めることこそが人を育てる。


SD:了解しました。全てとおります。ただし、「諭すような口調」は万能成功要素としますので、別のに変更してください。
山田: わかりました。これは今すぐ交換ですね?
SD:そうです。なお、成功したので難易度は7減って、14になりました。
山田:では、代わりに心理学を入れます。
SD:了解しました。
山田:「君の中で、知識と実物が融合していくのがわかるはずだ。それを確かにするまで、今日はあと何セットかやろう。君には才能がある。がんばれ」
SD/アーニー:「先生の教えは、すごく分かりやすいです。あと、2日よろしくお願いします」
SD:それでは、ロールプレイボーナス+15です。
山田: どうもです。


山田:では、3日目ですかね。
SD:そうです。更に一日過ぎて3日目(3ターン目)になりました。
山田:「今日は昨日の実技を活かして、簡単なゲームを行う。裏庭(といってもひろいけど)に行こう」
SD:アーニーは、「分かりました」と言って、胸にかけたペンダントを強く握ります。
山田:「これを見たまえ。私が、ここに住み着いてから、解体した地雷の数々だ。この中に、ごく少量の火薬の入ったリモートの地雷がある。ここでゲームをしよう」
SD/アーニー:「ゲームとは?」
山田: 「私がしかけた本物の地雷を、君が見つけて解体する。そして、君が私を殺すつもりで仕掛けた地雷を、私が見つけて解体する。死ぬことは無い。だがスリルはあるだろう?」
SD/アーニー:「そうですか・・・分かりました。私は先生にどこまでも付いて行きます」
山田:「なに、簡単だ。緊張はスキルを高める。そして・・・人を殺そうとすることがどれだけバカらしいことかがわかれば十分だ」
SD:アーニーはこくんとうなずきます。それでは、ロールプレイボーナス+15です。
山田:では、質問ですね。
SD:どうぞ。
山田:アーニーの力量を見定めて、逆にこちらのテクニックを吸収させていきたいのですが、難易度はどれくらいになりますか?
SD:難易度は10です。なにせ基礎的な戦闘技術がありませんから。
山田:了解です。では、ゲームの前に、トラップの知識を教えて、実践を持って覚えさえます。その場合はどうでしょうか。
SD:実技を教えるだけなら7。さらにゲームをするなら10になります。
山田:なるほど。ありがとうございます。
SD:これで、2つの質問に答えました。
山田:そうしたら、質問は以上です。
SD:それでは、行動と前提変換を宣言してください。
山田: あ、すいません。タイムアウト、いいでしょうか?
SD: 構いません。変更をどうぞ。
山田:ありがとうございます。状況把握を、記憶力に変更します。
SD:了解しました。それでは、改めて行動と前提変換を宣言してください。
山田:では、提出します。


行動宣言:アーニーにトラップの知識を1日の8割教えて、残り2割をゲームに割り当てます。
前提変換:彼にはよほどの信念があるようだ(>ペンダント)。必死になって覚えてくるだろう。
前提変換:自分の今までの経験から、彼に大怪我を負わすことなく、緊張感のあるゲームを設定できます。
前提変換:一つゲームが終わるたびに、そのゲームで使った自分の大切なニウハウを明かしていきます。今の彼なら、理解できるはず。


SD:それでは、難易度は8→4になります。やりますね。
山田:おお。やってみるものですね。では、成功要素を提出します。


成功要素
・トラップ: こうやってしかけるんだ。解るな?
・車両整備: トラップには、車両にしかけるものもある。常に気にする癖をつけるんだ。

一時成功要素
・こちらがどういう視点でアーニーのトラップを見破ったかを細かく説明する。
・くじけそうになれば、発破をかける。「君がペンダントに誓う決意はそんなものか!」


SD:なるほど、これなら全部とおります。難易度は8減って、残り6になります。アーニーはだいぶ成長しました。
山田:「正直、君を侮っていた。私は今、君に畏敬の念すら感じている。あと1日。どうかついてきてくれ」
SD:アーニーは、こくんとうなずき。キミに語りかけてきます。
SD/アーニー:「あなたになら話してもいいでしょう。私はマフィアに妻と子供を奪われました。そして、いま訓練してもらっているのは、その復讐をするためです」
山田:「・・・そうか。おおよそ、予想していた」
SD:アーニーは、真剣な眼差しでキミを見ています。
山田:「私もまた、同じ境遇なのだ。今も友の命を奪った、テロリストを追っている」
SD/アーニー:「そうだったのですか」
山田:「私はまだ、復讐から抜け出せないでいる。・・・私が言っても説得力はないかもしれない。だが、復讐の後には何も残らんぞ?」
SD/アーニー:「しかし、妻と子供の無残な姿を思い出すたびに、私はやつらに・・・」
山田:「わかるとも。大切なものを奪われた気持ちは想像できる。だが、それでもだ」
SD/アーニー:「それでも?」
山田:「今だけは、心を澄ませて、聞いて欲しい。復讐に狂い、殺す君を見て、君の心に居る奥さんや、お子さんは何と言うだろうか?」
SD/アーニー:「それは・・・」
山田:「納得はできないだろう。だが、殺してからじゃ遅いんだ。ゲームのときに言っただろう。人を殺そうとすることはつまらないと・・・・本当に体験した俺が言うんだ。間違いない」
SD:アーニーは下を向いて考えています。ここで、ロールプレイボーナス+30をあげましょう。
山田:ありがとうございます。「だが、それでも俺は君にスキルを教える。・・・・殺すんじゃない。救うためにその力を振るって欲しい」
SD:アーニーは、まだ納得できないようですが、それにはうなずきます。
山田:「君のような人間が増えることを防ぐことができるのなら・・・それは十分に意味のあることだ。俺のような人間になるな。人生を往生したときに、胸を張って、奥さんとお子さんに会いにいけるように生きるんだ」
SD:なるほど、ではここで1つ質問です。アーニーを思い直らせるか、このまま教えるかを選択してください。どちらでも、難易度は減ります。
山田:なるほど。
SD:まあ、を思い直らせる場合でも、戦闘を通じてとかでいいですよ。
山田:では、それで。「明日まで、時間がある。君の今後の時間をどうするか、少し考えてみるといい」
SD: アーニーは「分かりました」と言って、部屋に入ります。
山田:はい。んでは、私は裏庭でごちちゃごちゃとやったあと、眠ります。
SD:了解しました。それでは、ロールプレイボーナス+10をあげます。
山田:ありがとうございます。
SD:たぶん、これで100になったはず。
山田:おお。たしかに。
SD:100ポイント使用すると、NPCに対する行動に使える成功要素が5増えます(*5)
山田:それは、NPCの対象は問いませんか? 一応の確認として。
SD:問いません。
山田:なるほど、切り札ですね。
SD:そうですね。そして、悪いお知らせもあります。
山田:むむ。
SD:前提変換は、オフィシャルで使われているのと同じく67%までとします。初めに50%削ったので、残り17%は→56(難易度)×0.17で11になります(*6,*7)。そして、この3ターンですでに10削っています。つまり、ラストターンに前提変換で削れるのは1だけです。
山田: え・・・あれって、全体の難易度でカウントされるんですか?
SD:そうです(*8)
山田:了解です。
SD:4日間で、一人前の傭兵にするのは厳しいのです。
山田:とすると、現在残っているのは、難易度6・・・減っても、5でいどまなければならない、ということですか?
SD:そうなりますね。
山田:うおう。OKです。死力尽くします。

*5:正確な効果は、その判定の際に根源力を+1000するです。今回は、判定単位が200なので、実際に成功要素が5増えると指摘しています。
*6:計算を間違えています。56×0.17=9.5で、それを四捨五入して10。つまり、もう前提変換はできませんでした。
*7:本当は事前に説明すべきです。ちなみにこのタイミングで、宣言したのはブレイクスルーの考え方からです。つまり、ラストターンを盛り上げるために危機を演出したのです。むろん、それを乗り越えられるための武器ロールプレイボーナスも渡しています。もっとも、Aの魔法陣ではあまり推奨される行動ではありません。私も使ってから、ちょっと反省しました。
*8:自身たっぷりに言ってますが、もしかしたら間違っているかもしれません。なにせ、オフィシャルの掲示板やログを見ているだけなので、正式にルールとして発表されて間違っていたら謝ります。


SD:がんばってね。それでは、最終日です。アーニーは、まだ思い悩んでいます。
山田:「・・・・そうだな。簡単に情を捨てられるほど、君は冷たくない人間だ・・・プロとしては失格だが、提案させてくれ」
SD/アーニー:「?」
山田:「復讐に別れを告げるための4日間だったと思って、もう止めないか?」
SD/アーニー:「えっ?」
山田:「今まで君に教えた技術だけでも、人を沢山救える。いっそ、忘れ去っても良い」
SD/アーニー:「そんな、いままで苦労は・・・妻と子供はどうなるのですか?」
山田:「復讐だけが、弔いじゃない。教官としての最後の助言だ。人を殺すことに躊躇する人間には、この技術は向かない」
SD/アーニー:「そんなことを、いま言われても」
SD:ちなみに彼が爆発技術を学んだのは、妻と子供がそれによって亡くなったからです。このことは事前にアーニーから教えてもらっています。
山田:おおう。「・・・いいだろう」
SD:アーニーは、キミを見つめています。
山田:「これから先、君が復讐を歩み続けるだけの覚悟があるかどうかを試そうじゃないか」
SD/アーニー:「・・・」
山田:「最終試験のためと考えていたが。勝負といこう。ハンデはなし。一発づつ、地雷をしかけて、発見、解除した方が勝ちだ」
SD/アーニー:「分かりました」
山田:「カルロス氏には俺から言っておく。俺が死んでも事故として処理されるように、と」そして、連絡をするために家に戻りながら、心の中で友に祈ります。(どうか、彼に加護を・・・・)
SD:おお、ロールプレイボーナス+30です。それでは、ラストターンと行きましょうか。
山田:了解です。
SD:それでは、質問をどうぞ。
山田:OK.彼に勝たせた上で、思いとどまらせるための難易度はいくつでしょうか。山田が死亡する場合も含みで。
SD:なるほど、山田が死なないなら6。死ぬなら6→4になります。ちなみに、これは説得力の法則です。
山田:なるほど。あと、これに対して先のロールプレイボーナスを使うことはできますか?
SD:大丈夫です。どうぞ、使ってください。
山田:ありがとうございます。では質問は以上です。
SD:それでは、行動と前提変換の宣言をしてください。
山田:はい。


行動宣言:アーニーを思いとどまらせる!
前提変換:彼は最後の最後で優しさを取るだろう。数日間の付き合いでわかった。


SD:それでは、難易度は6→5です。ううむ、きっちり減らされた。
山田:はは。
SD:それでは、ロールプレイボーナスを使用しますか?
山田:はい。使います。
SD:それでは、万能成功要素に登録された以外の2軍の成功要素から5つ使えます。
山田:ありがとうございます。では数分後に提出します。
SD:よろしく。
山田:おまたせしました。


成功要素
・トラップ:彼の罠を見抜きます。
・相手の機微が読める:彼が悩んでいることを見抜いた上で説得を行います。
・説得:「本当に人を殺せる人間は、こんなことで悩んだりはせんよ。君は優しい人間だ。人殺しは、俺達に任せろ。」
・心理学:心理のテクニックをフル活用して、彼の良心を揺さぶります。
・頑丈:もし地雷を踏んでも、なんとか生きているかもしれない。

一時成功要素
・彼の地雷の場所を見抜き、彼に見えるよう、目を閉じて歩みを進める
・自分の命を賭しても、彼には救う価値が有る。


SD:「頑丈:もし地雷を踏んでも、なんとか生きているかもしれない」以外が全てとおりました。6つとおったので成功ですね。キミが地雷の上に足を置こうとすると、アーニーが大声で叫びます。
SD/アーニー:「ダメだ。そこに行っちゃいけない!」
山田:ゆっくりと目を開けます。涙を流しつつ。「君は、優しい人間だ。汚れてくれるな。頼む」
SD:アーニーは、叫んだまま、号泣します。
山田:ゆっくりと近づいて、抱き締めます。「今は辛いだろう。だが乗り越えろ。君なら・・・君なら、できる・・・」
SD:じゃあ、アーニーはキミの胸で泣き続けます。
山田:落ち着くまで、胸で泣かせます。その後、カルロス氏に連絡して、迎えをよこしてもらいます。


SD:了解しました。それでは、ビクトリーロールです。
山田:はい。迎えに来た、カルロス氏に言います。「厄介な仕事を押し付けてくれたもんですね?」
SD/カルロス:「キミならアーニーを立ち直らせてくれると信じていたよ。彼は私の古くからの友人だからね。どうにかして、立ち直らせたかったのさ」
山田:(肩をすくめて)「報酬は結構ですよ。1人前の傭兵とはいかなかった」
SD/カルロス:「そうか、じゃあ変わりに、一杯おごろう」
山田:「それなら、受け取りますよ。今後ともよろしく」・・・ってところで。
SD:了解しました。それでは、最後にロールプレイボーナス+50点と、無事にセッションを成功させたので根源力+900点です。
山田:おおー。ありがとうございます!


SD→ドワ・T:おめでとう。こんなにいい話になるとは思わなかったよ。
山田→友人:ううむ。面白かったです。おかげさまで。
ドワ・T:判定もよく理解してくれていたし、ロールプレイも良かったね。とても、初めてとは思えなかったよ。
友人:ははは。図に乗ってしまいそうだ。といいつつも基本の一部だけだったし、ほとんど教えてもらってたじゃない。
ドワ・T: いや、そんなことはないよ。あれだけやれれば、大したものだと思う。
友人:あ、1つだけ、質問したいんですが、いいかな?
ドワ・T:どうぞ。
友人:最後の、行動宣言で難易度6以上を稼げなかった場合、その時点でゲームオーバーになってたの?
ドワ・T:いいや、アーニーはそれなりの戦闘技術を身につけたので、単身でマフィアの連中に戦いを挑みます。そして、数日後の新聞にマフィアの事務所が爆破されたことが載るでしょう。しかし、その数日後にはアーニーの死体も記事になります。
友人: ぉぉ・・・
ドワ・T:つまり、一人前の傭兵にはなれていないので、残念な結果になります。しかし、彼は一応の目的を実行できます。これが、中間判定です。
友人:おー、これが中間判定か。一発で理解できました。ありがとう。
ドワ・T:いえいえ。他に質問があれば受けつけるよ。謎のまま、終わらしとくのもなんだしね。
友人:では、追加をもう一つ。万能要素の指摘をもらった際、もし二軍にその原成功要素のカテゴリの要素が無かった場合は、どうなりますか?
ドワ・T:追加できません。しかし、成功要素は1ターンに1個増やすことができるので、その場で考えてもらっただろうね。そして、次のターンに追加。
友人:なるほど。ありがとうございます。現時点では、質問は以上です。後日読み返して、またお聞きするかもしれないです。
ドワ・T:どうぞ、どうぞ。それでは、この辺りにしとこうか。
友人:うん。そうしましょう。今日はどうもありがとうございました。
ドワ・T:お疲れ様。
友人:お疲れ様でした。


ちなみに、初心者用として対策していたが使わなかったものを公開しておく。

■1ターン目に、プレイヤーが何をやっていいか思いつかなかったときのため
T*基礎体力をつけさせる(1ターン目に発生)
難易度:7
判定単位:200
制限時間:1日
1ターン:1日
難易度の前提 1日(つまり1ターン)、ガンドックの場合:基礎体力をつけさせるのに役立つもの


■ラストターンだけでは、クリアできない難易度が残ったときのため
ギミック:複数分岐
分岐条件:4ターン目に難易度が8以上残っている
7以下:変化なし
8以上:エドワード・フェイがPCを襲撃する(データは民兵小隊P188を使用)この際に攻撃は、NPCが優先して行なう。また、抽出条件も敵を倒すものに変更される。