香乱記
やっとTRPG関連のものを読み終わったので、たまっている一般文芸に取り掛かった。まず、手始めに読みかけだった。宮城谷氏の『香乱記』を。私は、この著者のファンであり熱烈な信奉者なので、大体は出ると一気に読んでしまう。しかし、このシリーズはどうも読み進まなかった。他の長編作品の主人公たちに比べると、なんとも地味というか、非凡なところが少ないのだ。そして、歴史的に有名な部分であったので、どうなるのか分かっていたということもある。
というわけで、腰は重かったが、ようやく読破。いまは、清清しさを感じている。やはり、悲運の道を辿っていくのだが、逆境に立てば立つほど、主人公の凄さが分かってくる。いまは、その名が世に知られていないことが不思議でならない。また、歴史の深みに足を一歩踏み入れることができた。
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