赤い羽

 本当は昨日見たんだけど、時間が無かったので今日に。いつの間にか時期が来ていたらしく、徳島駅は赤い羽共同募金の人々で溢れ返っていた。交差点やお店の前のような要所には、各3人ずつぐらい配置されていて、「赤い羽共同募金にご協力ください」を大合唱。
 それを見ながら毎年思う。シナリオに使いたいなと。でも使うとなるとシステムが限られるんだよね。いまのところ『サタスペREmix+』ぐらいしか思いつかない。
 ちなみにこんな感じ。


 オオサカの街を、歩いている三下たち。突然、彼らは茂みの中に隠れた。そして、進行方向に注意を向ける。そこには、学生服を着た子供たちが、“白い羽”を胸に刺し、募金箱を持っている。
「くっ、赤い羽だ」
「とうとう、この地区にも来たのか」
 三下たちは、緊張しつつも、後退を始める。そこに何かがぶつかる。彼らが後に注意を向けるとそこには、赤い羽の別働隊が待ち構えていた。笑顔を振りまきつつ。
「赤い羽共同募金にご協力を」
 と言ってくる。そして、それに気を取られた一瞬の内に、1人の学生が隣に立っていた。彼は三下たちのサイフを盗み取り、その中身を数えている。
「大して持っていませんね。でも、ご協力に感謝します」
「さあ、みんな。彼らに赤い羽を」
 その言葉も聞かず、必死に逃げる三下たち。そこに“白い羽”が次々と突き刺さる。彼らは次々と倒れて動かなくなった。そして、“白い羽”は血を吸って赤く染まっていた。