既製シナリオの使い方

 あえて書く必要もないと思っていたのだが、既製シナリオを使ったセッションの失敗を立て続けに見たので、既製シナリオの失敗しない使い方を解説してみる。と書いたが、私も若気のいたりで、よく失敗していたので、その反省を書き出したものでもある。

  1. まず、一番大事なのはシナリオの読み込みだ。既製シナリオは、自分で書いたものでないため、きちんと読み込んでおかないと、内容を忘れたり、間違って憶えたりしてしまうことがある。これを解消するためには、ただ読み込みを行なうしかない。この際に音読しておけば、実際のセッションのときの発声ポイントもつかめてなおよいだろう。ちなみに私は、10ページぐらいのシナリオなら、3回ぐらいの音読をしている。
  2. 次に、極力シナリオの改変をしないこと。既製シナリオは多くのテストプレイを行ない、適切なバランスが取られている。下手にこれを変えると、製作者の意図してないものになってしまう恐れがある。プレイ人数や適正レベルが合わない場合は調整するしかないが、そのシステムに慣れないうちは、そのまま行なうのが望ましい。ただし、FEARゲーのようなストーリー主体のシナリオでは、展開的に必要なシーンや、演出を追加する必要がある。これは、シナリオに書いてあるセリフ以外にもGMがアドリブでセリフを言うのと同様のことなので改変とは考えなくていい。

 と上記に書いた通り、いたって簡単だ。要は既製シナリオだからといって、労力を払わなくてもよいわけではないこと。もし、失敗したなと思ったら、もう少し労力を払ってみることだ。