イラストの活用

 「百聞は一見にしかず」という言葉の通り、TRPGでも口で説明するより、イラストを見せた方が分かりやすい。例えば、NPCの容姿を口で説明しても、おそらくプレイヤーが持っているイメージは、それとは微妙に違っているだろう。そして、それはプレイヤーそれぞれでも違っていることだろう。しかし、NPCのイラストを1枚見せるだけで、全員が同じ容貌として、そのNPCを認識することができる。そして、NPCをイラストによって分けておけば、プレイヤーはイラストで区別できるので、キャラクターを間違えることが少なくなる。また、プレイタイムを少しだが削る要素もある。容姿や、シーンの説明が省くことができ、プレイヤーたちがNPCの名前をメモする必要がなくなるからだ。
 だが、この方法にも問題点はある。悪役面のイラストを用意したりすると、このNPCが裏切るだろうとか。わざわざ、イラストが用意されているので重要人物なのだろうと邪推されてしまうことだ。まあ、その辺を逆手に取ることもできるので明確な問題点とも言えないが、手間は増えてしまうだろう。
 と色々書いたが、絵心の無い人には難しい技術ではある。まあ、そういう人には申し訳ないが、頑張って絵の練習をしてもらうしかない。私の経験では、1日10分ほどの練習を1年ぐらい蓄積すれば、好きな絵の模写ぐらいはできるようになったから、練習すれば誰でもできるよ。