あなたに不利な証拠として
去年というか、まあ最新のミステリー大賞の1位の栄冠に輝いた作品。女性警官に焦点を当てた短編集で、どの物語も描写力…いや、リアリティの高いものが揃っていた。それもそのはず、著者は元警官。おそらく、アメリカ社会ではこのような事件が本当に起こっているのだろう。といわけで、凄く参考になった。ゲームの世界の警官たちもこんな感じでやっているのだろう。ちなみに面白さで言うと、素直に楽しめると言えないところがある。それは、アメリカと日本の倫理観の違い。日本では有り得ないことが平然と行なわれているので、私には戸惑いがあった。最も、これはリアリティが高いがゆえに感じたことだ。他の刑事物を読んでも、こんな感覚を受けたことは無かった。まあ、素直に凄い。
- 作者: ローリー・リンドラモンド,駒月雅子
- 出版社/メーカー: 早川書房
- 発売日: 2006/02/08
- メディア: 新書
- 購入: 1人 クリック: 11回
- この商品を含むブログ (108件) を見る