王国壊滅

 例会で『迷宮キングダム』新版を試してきた。今回は、えらくシニカル・ポップ・ダンジョンシアターの“シニカル”の部分が表に出てきて、かなりえらいことに。せっかく仲間にしたモンスターのせいで食糧危機におちいり、王国に残してきた民が全滅。ラストバトルでは敗北を喫し、賠償金として、逸材と、領土を取り上げられることに。まあ、これらはすべてランダム表の結果なんで、どうしようもないんだけどね。というわけで、1回目で早くも王国は滅亡。PCたちは流浪の人となったのであった。
 で、今回の勝因というか、PCたちを敗北させた要因は、大きく分けて3つあったと思う。

  • GMの戦術が功をそうした。実は旧版のころに使った戦術なのだが、致命的な欠点があって、それをどうにかしないと使いものにならないものだった。しかし、新版に追加されたモンスターの中にそれを埋めてくれるものがあり、それがえらくドンピシャではまった。
  • PCのサイの目が悪かった。やはり冷静に考えてみると致命的失敗(1ゾロ)が多かったと思う。なにせ、ラストバトル前に王国災厄表を振ることになっていたからね。あの状態で支配者に勝つのは、よほど手加減したGMのシナリオでなければ難しかっただろう。
  • 新版で使用可能になった戦術をプレイヤーが分からなかった。あまり変わっていないように見えて、実はかなり様変わりしている今回の新版。特にプレイヤー側の能力がかなり強化されているので、旧版では考えられないようにな戦い方ができるようになっている。特に今回は《民の声》の残量から、長期戦が難しいことが分かっていたので、持てる戦力を1ターン目に集中するべきだったのだろう。そうすればギリギリ勝ちが拾えたかもしれない。

 まあこんなものかな。とりあえず、リミットまで6レベルの余裕があり、それでもPCたちに勝利したのは『まよキン』のGMとしては誇るべきことなので、一応は誇っておこう。しかし、間違って『ウォーハンマーRPG』を持っていかなくて良かった…。敗北させた時の空気が、それを実感させたよ。負けたらルールブックを買って、それをバネに這い上がってくるプレイヤーはいなさそうだったから。