フロスト気質

 7年待ったのだ! いや、ほんと待ちに待った。で、念願の本を手にって思ったこと。ページが少ない。上・下巻を合わせて900ページ以上あるんだけどね。それでも少なく感じる。シリーズの中でも一番のページ量なんだが、それでも足りない。おかげで、あっという間に読み終わってしまったよ。ふう、次は何年後だろう。
 さて、本編の感想のほうだが、今回もフロスト警部の破天荒ぶりは変わらず。行き当たりばったりで、推理なんてクソ喰らえ、ひたすら猛進する。ときに下品なジョークを交え、ときにほろりとさせて。そして失敗に次ぐ、失敗を乗り越えて、事件がひとつ、またひとつと解決していく様は何度読んでも爽快感がある。まあ、お陰で眠くなるのも忘れて読み続けてしまうんだが…。とりあえず、今年のミステリー大賞はこれで決まったとみた。

フロスト気質 上 (創元推理文庫 M ウ)

フロスト気質 上 (創元推理文庫 M ウ)

フロスト気質 下 (創元推理文庫 M ウ)

フロスト気質 下 (創元推理文庫 M ウ)