とある飛空士への追憶

 帯文句に釣られて購入。最近、『スカイ・クロラ』シリーズを読み進めているせいもあって、空戦物の比率が高い気がする。
 取り扱っている物語は、ああっ、ライトノベルだねって感じなのだが、文章は普通のノベルでも通用するライン。この物語のために世界設定が上手く収束していて、読んでいて違和感は無し。純愛を説きながら、世の現実をきちんと通したところに、この物語が評価される所以があるのだと思う。あと、最後の落としどころは上手いと思った。ほんとタイトルを見て、こういう物語なんだろうと思っていただけに綺麗に騙された感じだ。

とある飛空士への追憶 (ガガガ文庫)

とある飛空士への追憶 (ガガガ文庫)