迷宮街クロニクル2 散る花の残すもの
戦いの中に身を置く者の遍歴を読めるのは非常に興味深い。人という種は存外にタフで、その許容できるリミッターも環境に順応していくものなのだろう。人の死に慣れるというのも嫌な言葉だが、そうでなくては戦いを続けることは出来ないと作中では暗に語られているのかもしれない。それでもいつもと変わらぬ日々が送れる、いや送ろうとする彼らは、やはり日常に身を置く私達とは別物なのだろう。だからこそ、私達と同じ立場である人物の反応が興味深い。
- 作者: 林亮介,津雪
- 出版社/メーカー: SBクリエイティブ
- 発売日: 2009/04/15
- メディア: 文庫
- 購入: 69人 クリック: 502回
- この商品を含むブログ (67件) を見る