NHKドラマ 坂の上の雲・第四回

 NHKが作るというので嫌な予感をしていた人は多いんじゃないだろうか。色々とこの手の歴史に関しては捏造報道が過去に何回もあるだけに。ちなみに私もそのひとりである。
 で、実際のところブログに取り上げたことからも予想はつくだろうが、見事なまでに原作を改変・捏造していた。原作の軍記的な面白い部分である海戦パートはまるまる無くなり、代わりに日本軍はこんなに酷いことをしたんだよ的なものが入っていた。まあ、司馬遼太郎氏が書いた時代よりも更に歴史研究は進み、色々なことが分かってきている。その辺りを正しく修正するならまだしも、改悪してどうする! これでは、原作への冒涜としか言いようがない。ちなみにこの当時、日本の軍隊は世界一厳しいことで有名だった。何せ、世界に日本は文化的であることを認めさせることに必死だったのだ。間違っても報道記者に向かってあんなことは言わない。現地人に対してももっと温和に接していただろう。間違っても外国の記者に変なことを書かれるわけには行かないのだ。ついでにもうひとつ言っておくと、この時代の文化人もいつ西欧列強の植民地にされるかを危惧していた。そのため、韓国の近代化は必須(ロシアの防波堤的な意味で)。日本を守るのに必死で、おせっかいなんて余裕を持っている人がいたであろうか? それほどに当時のロシアは強大で日本は脅威に感じていたのである。

[TRPG雑記] ダブルクロスThe 3rd Editionリプレイ・ジェネシス(2) 日常のボーダーライン
 相変わらず、伊藤和幸氏のギミックは凄い。シナリオに整合性を持って組み込まれ、違和感無く動くさまは見ていて惚れ惚れする。ようやく物語の方も核心に踏み込み始め、これからロールプレイの方も面白くなってきそうだ。