風は山河より
読み終わった〜。さすがに全六巻ともなると読み応えが違うね。加えて、今回は日本史ということでかなり読むのに苦戦させられた。何せ登場人物が半端ない上に、改名、名前の引継ぎで、1、2巻は人物を憶えるだけでひと苦労だ。まあ人物もまったく知らぬ人ばかりなので止む得ないのだがね。それも、宮城谷氏が中核となる出来事の発端から書くからである。今回は祖父の代から始まって三代の物語だ。でも、こうしないと何故あの出来事がああなったのが見えてこない。歴史はたったひとつの部分を見ても本当の意味で理解できないからだ。と、書いてはいるが、どのくらいまで私が理解できたかは分からない。けれど、その場の空気がどうであったか、感じ取れる歴史小説は稀有だと思う。これもまたそのひとつだ。
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