TRPGの後にこんなボードゲーム その3

 3つ目にご紹介するのは今年6月にドイツゲーム大賞を受賞した『ディクシット』。ドイツゲーム大賞としては珍しいパーティゲームの受賞ということもあって、その面白さは折り紙付きである。特にそのゲーム性はTRPGユーザーならば一度はやってもらいたいほどだ。


●面白さ:A+
 参加しているプレイヤーが違うだけで、ゲーム感覚が変わってくる。使うものが同じなのにこうも違う感じになるのは、もう圧巻といえよう。ちなみにこのゲームに必要なものはTRPGと同じ――想像力である。発想次第で無限の可能性を秘めているのもTRPGと同じだ。なお、プレイ人数は3〜6人。
●ルール説明:A
 得点関係を一度の説明で理解してもらうのは難しい。とはいえ、ゲームを進めるだけなら管理役の人間が知っていればよいので特に問題にはならないだろう。
●ゲーム時間:A
 1ゲーム約30分。だが、途中で終わっても特に問題が出るとも思えない。10分なら10分で遊んでも大丈夫だろう。
●持ち運び:C(A−)
 典型的なボックスタイプ。これをTRPGの関連物と一緒に鞄へ入れて持ち運ぶのはまず不可能。別途に入れ物を用意した方がいいだろう。また、『ディクシット(1)』の得点ボードが弱いので持ち運びには適さないかも。……と、持ち運びの難しいゲームだが、実のところ必要なのはカードとプロット用のマーカーだけなので、それだけ持ち運ぶという手もある。その場合はカッコ内の評価に変更。


ディクシット(DIXIT)

ディクシット(DIXIT)

ディクシット2 (DIXIT 2)

ディクシット2 (DIXIT 2)