ドメモ

 友人にボードゲームを貸すことになったので、それの解説がてらレビューを書いてみよう。
 まず、一番に名作『ドメモ』。
 簡単にデータを書き出すと、

  • ジャンル:推理ゲーム
  • プレイ人数:2〜5人
  • ゲーム時間:5〜15分
  • ルールの説明時間:1分

 こんな感じだ。
 短時間で遊べて、子供でも簡単にルールを覚えられ、何よりプレイ人数によって面白さが変動しない。どこに持って行っても問題ないゲームだ。
 では、実際のゲームの方はというと「1」が1枚、「2」が2枚、「3」が3枚、「4」が4枚、「5」が5枚、「6」が6枚、「7」が7枚の、計28枚のタイルを使用する。
 このタイルを何枚か(プレイ人数によって変動する)場に伏せた後、更に見せタイルを置き、残ったタイルを各プレイヤーへ均等に配り「自分のタイルは見ないように」自分の前に立てる。
 つまり見えるのは他のプレイヤーと共有の見せタイルの数字のみ。
 そして、推理するのは自分の前に立てられているタイルの数字なのだ。
 例えば誰かのタイルに「1」の数字があれば「1」は1枚しかないのだから自分のタイルに無いことが分かるし、見えているタイルに「7」が多ければそれだけ自分のタイルには含まれている可能性は低くなるだろう。
 更に他のプレイヤーの行動も重要なヒントになってくる。
 例えば他のプレイヤーが一番に「6」を宣言したなら、そのプレイヤーの視点からは最も多いはずの「7」よりも「6」を重要視するような局面が見えているのかもしれない。
 しかし、他のプレイヤーの行動は諸刃の剣でもある。
 トップを走っている他のプレイヤーのタイルに「1」が含まれているので、あえて「1」を宣言するような行動も有りなのだ。
 こうすれば、そのプレイヤーは「1」が自分の手札には無いと推理してしまうかもしれない。
 シンプルなゲームながらも多様な戦術性を持ったゲームである。
 このゲームを買ったときに付いていた帯に「面白いとしか言い様のないゲームです」とあったが、正にその通りだと思う。