ディクシット

 友人に貸すゲームの説明がてらのゲームレビュー4回目は、名作『ディクシット』。
 ドイツゲーム大賞を初めとして数多くの賞をとった誰もが認める名作である。
 今回も軽くデータを紹介すると、

  • ジャンル:パーティゲーム
  • プレイ人数:3〜6人
  • ゲーム時間:30分ぐらい
  • ルールの説明時間:1分(ただ、説明だけでは理解できていないかもしれないので初めのプレイヤーは経験者がやるといいだろう)

 こんな感じだ。
 ゲームの説明をひと言で、言い表すと「絵当てゲーム」。
 手札となるカードに様々な絵が描かれていて(これがまた味わいのある絵なのだ!)、各プレイヤーは6枚のカードを持つことになる。
 語り部(親)となったプレイヤーが手札から1枚を選び、「それを表わす言葉を言う」。
 例えば、戦いの様子が描かれているので「決闘」や「真剣勝負」、はたまた「目の前には立ち塞がる敵に――」と物語風に表現したり、「さあ〜、いざ行かん〜」と詩やポエムのように表現しても構わない。自由だ。ぶっちゃけ何を言ったって構わない。
 他のプレイヤーは語り部の言葉を元に自分の手札から「それに最も合っていると思うカードを選択する」、そして「裏向きにしたまま親に渡し」、語り部が自分の選んだカードを混ぜて全てのカードを公開するのだ。
 あとは語り部以外のプレイヤーが「語り部の選んだカード」を探すことになる。
 このゲームの妙なところは語り部が選んだ以上に語り部の言葉に最良なカードを他のプレイヤーが出したりすることだ。
 お陰で場は大混乱。
 あれかな、これかな、と頭を巡らすことになる。
 更に悩ましいことにこのゲームの配点は「語り部のプレイヤーは他のプレイヤーすべてに自分のカードを当てられる」と得点することができず、他のプレイヤー全員が得点することになってしまう。
 だからといって、ひねった言葉にすると誰にも理解されずに悲しい目に遭ってしまうのだ。
 パーティゲームにしては珍しくきちんとしたゲーム性を持っているが、ゲームが始まってしまえば勝敗よりも名解答、珍解答に楽しくなること請負であるw