Aの魔法陣リプレイブック 〜式神の魔法陣編〜

 昨日、少し触れた『Aの魔法陣リプレイブック 〜式神の魔法陣編〜』の感想と判明したルールについて書いておく。とりあえず、読んでの感想はゲストさんは凄いってことだね。実のところ『式神の城』に詳しくない私には、本編に当たるキャンペーンにあまり面白みを感じなかった。まあ、それよりも速水螺旋人氏と田中天氏の面白すぎた。あのセッションの前には、他の奴なんてどうでもよくなるね。インパクト強すぎ。

 セッションの運営に関してはデザイナーの芝村裕吏氏より、おまけで付いてたベストセッションリプレイの方がよほど参考になった。あと、ルールに関しても色々と発見があった。下記の通り…かなり間違って使ってたな。


●前提変換で、シナリオ全体の目的であるM*は、減る場合と減らない場合の両方がある。

 つまり前提変換によって、難易度を減らした場合、その判定に失敗すると、その効果が失われる場合とそのまま残る場合があるということ。下記の例をご参考に。


例:
M*100mを走り、大会記録を更新する
難易度20
判定単位100
制限時間2ターン


 これをクリアするために、1ターン目で以下の前提変換を行なった。


例:
スタートダッシュの練習を何度も行なって、そのコツをつかんでいる(前提変換により、難易度が1減少)
大会の準備員が間違えて、1m短くコースを作ってしまった(前提変換により、難易度が1減少)


 まず、スタートダッシュの前提変換は、1ターン目の判定にのみ影響を与えることになるだろう。そのため、判定に失敗すれば、M*には何の影響も与えられない。しかし、コースが1m短いのは、2ターン目にも影響してくる。これは、M*の目的を容易にするため、M*が減少することになる。なお、中間判定になってしまった場合、前提変化によって減少する前の半分の難易度が減少する。これには、前提変換で減少させた難易度も含まれることになる。

 
●当面の課題であるT*に設定された難易度を超えて、難易度を削っても、その超過分はM*に影響しない。

 ちなみにベストセッションリプレイの呪いの血まみれキャンプでは、T*で設定された難易度を超過した分をM*から減少させている。しかし、デザイナーの芝村裕吏氏が行なっているキャンペーンセッションでは、T*で設定された難易度を超過した分は影響しないと言っている。まあ、この場合はデザイナーの言を優先させるべきだろう。


●3つの行動を組み合わせることによって発生した統合ペナルティで上昇した難易度分も、判定に成功した場合はM*が減少する。

 ゲストリプレイで、統合ペナルティが上昇した難易度では、M*を減らすことができないと書いているんだが、キャンペーンの方でエースの方が意図的に統合ペナルティを発生させて難易度を稼いでいるし、ゲストリプレイでも統合ペナルティを含んだ判定を行なって、その分だけM*を減らしているところがあるので、統合ペナルティの分もM*を減らすことができると考えるべきだろう。


●SDが決められる範囲は以外と広かった
 SDはプレイヤーたちを誘導しないように、あまりセッションに関わってはいけないことになっているのだが、芝村裕吏氏のセッションを見る限り、シナリオの大まかなところは決定しているようだ。つまり、導入と事件の真相あたりまでは決めても大丈夫そう。しかし、こうなると普通のTRPGとあんまり変わらないな。