レゾリューション・ブラック

 マナガとマティアのやりとりに少しほろりとしてしまった。2人の結びつきの強さを綺麗に表した名作。このシリーズの中ではいまのところ一番好きな話だった。ミステリーパートの方は解けないまでも、トリックは何とか分かった。しかし、肝心なところを見逃していたので、あんまり威張れない。
 さて、あとがきで著者がどこまで続くかは分からないと書いてたが、おそらく2人の重い過去の話があり、この話以上の障害が待ち構えているのだろう。それでも、この関係を崩さぬまま、終わります寸で欲しいと思う。こんな感傷を書くとは、だいぶ感情移入してしまっているようだ。