「海賊とよばれた男」、「空飛ぶタイヤ」
久々に読書の話でも。
前に「永遠の0」を酷評というか、納得がいかないみたいなことを書いたけど、本屋大賞をとったので「海賊とよばれた男」を読んでみた。……相変わらず、権威主義だなあと思うが、駄作を読んでいるほど時間も無いのでね。で、読んでみて結構、要所要所で涙しちゃった。かくも立派な日本人がいたことを今まで知らなかった自分が恥ずかしいね。あと、同時にちょっと日本人として誇らしいかも。サラリーマンでもある私としては、ここまで社員のほとんどが仕事に打ち込むものかと疑心が湧いたりもするが、「士は自分を知るもののために死ぬ」みたいな言葉もあるしね。それだけ店主が偉大な人だったいうことだろう。その下で働いてみたらどんな感じなのかなあと、ちょっと憧れも抱いたかもしれない。
それと内容とは別に時系列を変えて物語の盛り上がるところを1章に持ってきていたのも◎。あれを読んで、セブンシスターズとの戦いってどんなのなんだろうとわくわくしながら読み進めてしまった。本屋大賞に入るだけの作品なことはあるね。
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上記と同じぐらいに、池井戸潤さんの「空飛ぶタイヤ」も読んだ。この人の作品は前に「下町ロケット」を読んだことがあるんだけど、もう先が気になって止まらなくなってしまうほどに相性が良かった。で、それが偶然ではないと証明するように、この作品も読みだしたら止まらない。次から次へと押し寄せてくる難題に必死に立ち向かって徐々に乗り越えていく姿はもう追いかけずにはいられなかった。たぶんハッピーエンドになるんだろうと予想できていても、かなり一喜一憂してしまったよ。もうこの人の構成力には驚かされるばかりだ。単純に相性の問題かもしれないけれど、次に池井戸潤さんの作品を読むときは時間を確保してからにしようと思う。
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