矢野俊策Ｗリプレイ

　ダブルクロス・オリジンシリーズの最終作を読み終えた。このシリーズの出来の良さは１、２巻の時にも思い知らされたが、この最終巻でとどめの一撃をいただいた。正直なところ、３巻目でパワーダウンしていたし、タイトルの『未来の絆』というのも陳腐な感じがして、それほど期待していなかったのだ。しかし、その期待を見事に裏切ってくれた。まさにキャンペーンの成果をすべて出した見事な内容だ。そして、この作品のタイトルに『未来の絆』以上の名前はありえないだろうといまなら言える。久しぶりに本棚へずっと並べていたいリプレイに出会えた。

ダブルクロス・リプレイ・オリジン―未来の絆 (富士見ドラゴンブック)

　そして、ほぼ同時に出ていた『アルシャードガイア』のリプレイも読破。先に『ダブルクロス』の方を読み終えたせいだろうか、えらく面白みに欠けているように思えた。また、同ジャンルに『ナイトウィザード』があるので、あれと同様に派手な作品だろうと期待していたこともあるかもしれない。とりあえず、このリプレイを読んでも、ＧＭしてみたいという気がおこらなかった。まあ、近々始まる菊池たけしバージョンを読めばやる気になれるかもしれない。

アルシャードガイア リプレイ 明日へのプロファイル (ファミ通文庫)