デモンパラサイト ２

　ノベル版『デモンパラサイト』の２巻目。今回は敵以外でキャラクターの増加も無く、ほとんど主人公にスポットライトを当ててくれていたので、良い感じに楽しめた。この調子でサブキャラにもスポットを当てていってくれれば、人気も出て行くのではないだろうか。
　さて、これを読んでやはりと思ったが、『デモンパラサイト』では世界的な危機を起こすとなると、オリジナル設定を入れなければ難しいようだ。何故なら、悪魔憑きに感染することが可能のは１万人に１人。つまり、０．０１％で、そのうちに目覚めるとなるともっと低くなる。類似した世界観を持つ『ダブルクロス』とは雲泥の違いで、あちらは理性さえ失っていいのならほぼ１００％に近い感染力があるのだ。というわけで、このノベルシリーズでも問答無用で感染させることができるエキドナという共生生物が現れる。私がいまやっているキャンペーンにもその辺のオリジナル設定を入れる予定だが、どうやら正しかったようだな。

デモンパラサイト〈2〉雪の女王は、死を欲す。 (富士見ファンタジア文庫)